GoogleTVはテレビ業界に革命を起こすのか?
TV市場とPC市場の未来を変えるかもしれないTVが、Googleから登場しました。
その名も「Google TV」。
一部で話題となりメディアでも取り上げられていますが、一般的にはあまり知られていないと思います。
10月現在アメリカで発売が開始され、日本での発売も検討されています。
Google TVとはいったいどんなTVで日本のTV市場にどう影響するのか、これから見ていくことにします。
Google TVの基本スペックと販売時期について
まず、GoogleTVの基本スペックを見てみましょう。
| OS | Android2.1 |
|---|---|
| ブラウザ | Chrome Webブラウザ |
| CPU | Atom CE4100 |
| 動作アプリ | Androidアプリ |
| プリインストールアプリ | Netflix,Twitter,Pandora,Amazon等 |
Android2.1は、ネット経由でアップグレードが可能です。
OSのバージョンアップ版が登場しても、買いなおす必要なく新たな機能を追加できるという点はすばらしいでしょう。
GoogleTVは、すでにアメリカでSonyとLogitechから販売が開始されています。
商品は以下の表のとおりです。
| 種別 | 商品 | メーカー | 価格(米ドル) | 価格(日本円) | 販売時期 | 日本発売予定 | 補足 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ディスプレイ一体型 | Sony Internet TV | Sony | $599.99 | 約49,100円 | 2010年10月16日 | 検討中(未定) | 24インチ、32インチ、40インチ、46インチの4種類 (価格は24インチのもの) |
| セットトップボックス | Sony Internet TV Blu-ray Player | Sony | $399.99 | 約32,700円 | 2010年10月16日 | 検討中(未定) | 既存TVに接続し使用 |
| Logitech Revue with Google TV | Logitech | $299.99 | 約24,500円 | 2010年10月末 | - | 既存TVに接続し使用 |
何よりも、その安さに驚きです。
ディスプレイ一体型で5万円を切り、最大の46インチでも約114,600円という安さは現在日本で販売されている最新のテレビではなかなかないでしょう。
Google TVで何ができるの?
では、実際にGoogleTVではどんなことができるのでしょうか。
GoogleTVの機能を紹介し、既存のTVやパソコンとどう違うのか見ていきましょう。
サーチエンジン機能
Googleの一番得意とする機能。サーチバーからTV番組、ウェブサイト、アプリを横断検索することができる。
すべてのウェブが視聴可能
Google ChromeとAdobe Flash Playerの搭載で、「YouTube」や「Amazon」「GoogleMap」などすべてのウェブを視聴することができる。
Androidアプリの動作
「Netflix」「Twitter」「CNBC」「Pandora」「Napster」などのアプリをGoogleTV上で使うことができる。
さらに、Androidマーケットで新しいアプリも自由にダウンロードができる。
リモコンはスマートフォン
スマートフォン(AndroidやiPhone)をTVのリモコンとして使用できる。
スマートフォンからTVへの写真・映像転送機能
スマートフォンで見ていた写真や映像をTVに転送し視聴することができる。
オンデマンドで映画視聴可能
NetflixやAmazonのオンデマンドサービスで、4万種類以上の映画や番組を視聴 することが可能である。
YouTubeの最適化
YouTubeをTV向けに最適化、快適に視聴することができる。
インターネットとTVを同時に表示可能
ブラウザとTV番組画面を一度に表示させることが可能である。
たとえばTVを見ながら、その内容についてインターネット検索をしたりTwitterでつぶやくことができる。
ホーム画面機能
TVの画面をお好みでカスタマイズし、ホーム画面として表示させることができる。
TVプレイリストの作成
Google Queueという機能により、見たいTVをプレイリストとして登録することで 後から視聴することが可能である。
サーチバーから録画
サーチバーからの検索画面上で、視聴したいものを録画することができる。
音楽サービス機能
「Napstar」や「Pandora」の音楽サービスから好きな曲をダウンロードして聞く ことができる。
デジタルフォトフレーム機能
「Picasa」や「Flickr」と連動、オリジナルのフォトフレームを作って見ること ができる。
機能を見てみると、まさにTVの機能とインターネットの機能を対等に融合していることがわかります。
それぞれの違いを挙げてみましょう。
既存TVとはどう違う?
- Netflix等も利用できることから、今までより遥かに多くの番組が視聴可能
- YouTube等でTVや映画以外の動画も視聴できる
- ホーム画面の設定やTVプレイリストの作成など、自分の好みで視聴環境を整えることができる
既存パソコンとはどう違う?
- TV番組や映画を大きな画面で快適に視聴可能
(既存パソコンだと、起動に時間がかるなど負担が大きい) - 検索エンジンから直接番組にアクセスしたり、録画することができる
こう見てみると、既存TVやパソコンよりもとても便利で機能的であることが明らかになりました。
それではGoogleTVはどんな目的で発売され、世界展開されようとしているのかを検証してみたいと思います。
Googleは「Google TV」で何を目指しているのか?
Googleは「TV meets Web , Web meets TV」という言葉をかかげています。
GoogleTVは、「インターネットの機能が付属したTV」や「TVも視聴できるパソコン」
ではなく、まさに「インターネットとTVが統合された新しい形のTV」であるといえます。
GoogleがこのGoogleTVによって目指そうとしているもの、それは何でしょうか。
多くの家庭で、TVはリビングルームという家族全員が集う生活の場に置かれています。
そこにGoogleTVが置かれるということは、年配の方から子どもまで、幅広い年代層がインターネットとかかわりを持つことになります。
つまり、今までインターネットになじみのなかった層をGoogleのユーザーとして取り込むことができると考えているのではないでしょうか。
Google TVは日本で売れる?TV市場はどうなる?
GoogleTVが登場する以前にも、ネットサービスが付加されているTVは存在しました。
しかし日本ではあまり受け入れられていないのが、現状です。
今までのインターネットTVやネットサービス付TVと何が違うのか、AppleTV・ひかりTV・アクトビラと比較してみましょう。
| 機能名 | GoogleTV | Apple TV | ひかりTV | アクトビラ |
|---|---|---|---|---|
| ウェブブラウザ機能 | ○ | × | × | △ |
| アプリ動作 | ○ | △ | × | × |
| ビデオオンデマンドサービス | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 専門チャンネルの視聴 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| YouTubeの視聴 | ○ | ○ | × | × |
表を見てみると、以下のことがわかります。
- すべてのウェブにアクセスできるTVは今までなかった
- さまざまなアプリが制限されずに利用できるのはGoogleTVだけである
また既存のネットサービス付TVでは、インターネット機能に接続する際には画面をいちいち切り替えなくてはなりませんでした。
しかしGoogleTVは起動したその画面で、インターネット機能・TV機能両方を使うことができるのです。
カラーテレビの普及率がほぼ100%である日本でこの機能の便利さが評価された場合、ヒットする可能性は大いにあると思われます。
そうなると、近い将来にはTV市場とPC市場の垣根がなくなり、それぞれのメーカーが共同してどれだけ多くのサービスを提供できるかという戦争が起こるのではないでしょうか。
日本では認知度が低いGoogleTVですが、もしかするとどの家庭にもインターネットTVがあることが当たり前、という時代が来るかもしれません。
時代に乗り遅れないよう、今からチェックしておきましょう!
